くさなぎ井戸端会
  子育ち・親育ち&発達障害啓蒙 

 

 

発達障害について

井戸端会の発足

 

 

 第1回〜第10回までの井戸端会 

第1回   地域のお母様方と発達障害についての学習会

第2回  講師を囲んでの座談会「ちょっと気になるウチの子のこと、私のこと・・・」

第3回  講師を囲んでの座談会「ウチの子育て、4人の子供を育てて・・・」

第4回  「発達障害(自閉症)って何?」 あるY君のはなし

第5回  幼稚園のお母さんと一緒に子育ち学習会 

第6回  発達障害についての学習会と子育ち座談会 『視点を変える』

第7回  「発達障害(AD/HD)って何?」 障害をもつ子の親として 

第8回  自由に座談会   学校(園)・・・先生・・・・親・・・子ども・・・

第9回  「お世話をする子」の気持ち

第10回  幼稚園のお母さんと一緒に子育ち学習会

 

  第1回 H18. 9. 2  地域のお母様方と発達障害についての学習会

 

   専門の先生がボランティアで関わってくださり、お話くださいました。

 

 参加者の声

 

思わず泣けてしまいましたが、スッキリしました。ママが子供を受け入れて認めてあげれば、お互いに気持ちよく過ごせるんだなあ・・・と思いました。いろいろな特徴を持つ子供にも、温かな目を向けていける社会に近づいていけるといいなあ。そうしていきたいです。

 

自分の中になかった障害への意識が生まれてきました。我が子のできなかったことを叱ってばかりいたけれど、それを"小さな障害”なんだと受け入れる気持ちを持ち、それを親子でどう乗り越えて行くのか、考える時間を持っていこうと思える会でした。

 

障害ある・なしで線引きせず、どの子も平らにみんなで育てる、私たち親も育つ、みんながhappyになる会にしていきたい。

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  第2回 H18.10.27  講師を囲んでの座談会「ちょっと気になるウチの子のこと、私のこと・・・」

 

   発達障害についてのおはなしと、みなさんの子育てに関する悩みなどを座談会形式で話し合いました。

 

 参加者の声

 

園のお手伝いで、クラスの中でコミュニケーションがとりにくく、多動で対応の難しい子供に出会い、どう接すればよいかわからず困ってしまいました。そのような子どもに対しての知識があれば対応ができたのかも。これからいろいろ学んでいきたいと思いました。

 

引っ込み思案な下の子が心配です。友達ができるのか不安に思ってしまいます。

 

下の子が甘えん坊で上の子を我慢させてしまっていたと思います。もっと上の子の気持ちを充分に汲み取ってあげられたらよかったのに。。。

 

家では良い子の上の子が、外で友達に暴力をふるうことをママ友達から聞いて初めて知りました。下の子に手がかかり上の子のストレスに気が付かなかったのかも。パパと充分に話し合い、上の子への対応を変えました。

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  第3回 H18.11.27  講師を囲んでの座談会「ウチの子育て、4人の子供を育てて・・・」

 

今回の講師は,現在、14歳、12歳、8歳、5歳のお子様を子育て中の助産士さん。今は、新生児訪問をなさっています。
またボランティア活動を通して、命の大切さを伝えるなど、豊富な経験をお持ちのママに、子育てのヒントを伺いました。

 助産士の仕事をしながらの育児に、最初は神経質になり、育児書を読みながら頑張りました。夫の単身赴任により1人で4人の子育てをすることになり、さらに頑張り続け、精神的にもきつくなっていきました。その結果、全て子どもに影響が出てしまい、次男が登校拒否になってしまいました。カウンセリングを受け、登校拒否は学級崩壊が原因ではなく、母と子の関係から来たものと自覚しました。さまざまな経験を乗り越えて、今は楽しく子育てをしています。
【アドバイス】10歳まではたっぷり甘えさせましょうね。その子の声を聞いて、認め、受け止めましょう。叱るばかりではなく、必ず一つは褒めてあげましょう。コミュニケーションは言葉だけでなくマッサージなどのボディータッチも効果的ですよ。問題が起きたら子育てのチャンスと思いましょう。親もありのままの自分と認め、大事にし、他人の意見に振り回されないで。ダメな自分、ダメな母親でもOKなんです。
朝と夜、鏡を見て笑顔を作り、あいさつをして自分をほめてあげましょうね。

 

 ランチタイムのこんな声

 

「子育てについて話をすると自然に涙が出てくるのはなぜかな?」
 

「悩みや不安、つらかったことを言葉にして吐き出すと楽になるから。」
「悩みや不安を出して、弱い自分を認めるようにしよう。」「自己評価を高くもてるようにしよう。」

 

「障害を持っているだろうと思われる(グレーゾーン)子と、その親に対してどう接すればいいの?例えば、言葉のコミュニケーションではなく、嫌がらせや暴力や悪口などで相手との関係を保っているとか・・・」
「親が子どもの気になるところに気づいていなくて、親子のコミュニケーションが少ないように見えるよね。」
「親も他人とのコミュニケーションをとるのが苦手なタイプだったりするわね。」

「できるだけ早く親がそのことに気づいてあげなくては、いずれその子が苦しむことになるのよね。」

「その親子に対し、具体的に話しをするのはどうかしら?」
「頭ごなしにきつく言うのではなく、なぜいけないか、こうすると相手はどんな気持ちになるかを考えてもらうような。」

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  第4回 H19. 1.19  「発達障害って何?」 あるY君のはなし

 

   自閉症児を持つ親として、Y君のお母さんがおはなししてくださいました。 

 2歳くらいから多動が目立ち、赤ちゃんの頃から泣き方などが気になっていたのですが、健診では「様子を見ましょう」とするする通り抜けてしまいました。友人とのトラブルも多かったのですが、加配のある保育園でとてもよい環境になりました。今後も地域の中で育てたいと思っています。

 

 参加者の声

 

Y君を見ていて、成長しているのがわかります。地域のお母さんに理解を求めたいけれど、なかなか広がっていかない。

 

障害のことをよく知ることができました。私達が理解をして勉強して、自分の子にもうまく伝えられたらいいなと思いました。

 

これからの子育ての上で、とても参考になりました。自分の子の個性も一部あてはまるところがあるので、やはり個性の強い子として接し方を考える上で知識が深まりました。学校でもこのような雰囲気で話し合えるといいですよね。

 

お母さんの気持ちがよくわかりました。早期発見、早期治療の必要性、現実に受け入れてくれる施設や対応してくれる所がいかに少ないか。もっと学習する必要性を認識できました。

 

発達障害っていうのは本当に身近なもので、程度の違いはあるけれど、その要素は我が子にも充分あるなと思いました。そう診断された親の立場からの話を聞けてよかったです。

 

出席したのは今回が2回目ですが、普通に子育てしている人と、発達障害がある子の親同士が話し合える機会がすごくいいと思っています。いつも話を聞いて思うことは、私が知らない世界がいっぱいある、もっと多くの人に知らせるべきだということです。これからも私もいろんな人に声をかけていこうと思っています。

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  第5回 H19. 3. 8  幼稚園のお母さんと一緒に子育ち学習会

 

   幼稚園児を持つお母さんに集まっていただき、子育ち学習会を開きました。
   
第1部 『清庵助産師会』のみなさんによる
         いのちの大切さを伝える紙芝居"うれまれてきてくれてありがとう”の上演     

    

 これは『清庵助産師会』のみなさんが毎年、年長児や小学生に見せているもので、子供たちも大好きな紙芝居です。その秘密は"効果音”。赤ちゃんの心音や産声がおはなしに合わせて聞こえてきます。 そして”本物そっくりの赤ちゃん人形”が登場します。新生児に近い約3000gで子供たちは赤ちゃんの意外な重さに興味津々だということです。
今回はお母さんたちだけでの鑑賞でしたが、自分の出産の時を思い出し涙ぐんでみたり、温かい雰囲気に包まれました。
 

 

 参加者の声

 

感動しました。自分が大変だったことは覚えていても、子どもがもっと頑張ったんだということを少し忘れていました。

 

短いお話の間に8年間の記憶が一気にさかのぼり脳がぐるぐるしていました。頭の引き出しを開けてくれて、とても感謝しています。

 

家に帰り、子どもが見た紙芝居を見たことを伝えると、「お母さんも赤ちゃんができた時うれしかった?」「赤ちゃんて頭を下にして出てくるんだよね。紙芝居を見てぼくも知ったんだよ。」などと話ができて嬉しかったです。

 

小学校のお姉ちゃんにもぜひ見てほしい。紙芝居を見ている時の顔をのぞき見してみたいです。

 

 

   第2部 ”発達障害って何?” 発達障害についてのおはなしと、
        ”子どもと活かす先生とのコミュニケーションのとり方”について座談会形式で話し合いました。

 集まったのは幼稚園のお母さんたちでしたが、話題は小学校の問題が中心となりました。幼稚園と違い、小学校では担任の先生と顔を合わせる機会もぐっと減り
意思の疎通も図りにくくなることが、焦点となりました。個人情報保護のため家庭訪問もなく、こんな一言が先生を追い詰めてしまうのでは?などという気遣いもあり、学校と家庭を繋ぐ糸口を見つけることも難しいようです。みんなはどうしているの?という意見・情報の交換があり、最終的には「先生もまた家庭での様子は知りたいし、お母さん方と気持ちが通じ合うのは嬉しいこと。宿題ノートや連絡帳に一言『運動会が楽しみです』でもいいので気持ちを表す言葉を書き添えるだけでも
ひとつの繋がりになるのでは?先生だから、と身構えずに、気楽に入って行ってはどうでしょうか。」という前向きな姿勢にたどり着きました。 

 

また、幼稚園の年長児で夜泣きをするようになったという方が数名いました。これはおそらく入学を控え、幼稚園でも家庭でも、子どもが緊張や不安を感じるような言動があるのではないか、少しずつでもそれを解いていくには、やっぱりたくさん抱っこしてあげるのがいいと思う、という意見でまとまりました。

 

 参加者の声

 

毎回毎回、みんなの話を自分に置き換えて、新しい発見やヒントを見つけています。

 

学校と幼稚園の違いや、親が出来ることについて考えることができました。小さなことでも遠慮なく先生に伝えていきたいし、子どもにも親がいつも側にいるから安心して生活していくよう伝えていきたいと思います。

 

発達障害に惹かれて初参加しましたが、それ以外にももっとたくさん学ぶことがありました。

 

 小学校になると親同士の交流が少なく、子どもがトラブルになった時にどう対処していけばよいか・・・。
共に力を合わせて、何ができるのかを考えて、先生とのパイプを太くしていきたいです。

 

 学校の先生と宿題ノートなどを使ってコミュニケーションをとっていることを知り、大変驚きました。これからは気が付いたことを少しずつ書いてみようと思いました。

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 第6回 H19. 5.21  『発達障害についての学習会と子育ち座談会』

 

  今回も資料を使った発達障害についての学習会とみなさんの子育てに関する悩みなどを座談会形式で話し合いました。「日頃、育児に限らず、当たり前だと思い込んでいること。視点を変えて見てみましょう。」という進行係のあいさつから始まりました。今回は発達障害のお子様を持つお母さん、またはお友達にそのようなお母さんを持つ方も参加され、

生の声でのアドバイス、現場の様子などが伝えられました。

 「視点を変える」例としてこんな話がありました。

発達障害を持つA君に近づいたら暴力を振るわれたというB君。「なんだよ、あんなやつ。」と困惑しましたが、どうしてA君は暴力を振るってしまうのでしょうか。B君に聞いてみたら、B君は「おい、遊ぼうぜ!」とA君に突然、声をかけていました。

そこでB君に「A君には少し離れたところからだんだん声をかけてみて。」と提案し、そのようにしてみたら、A君の暴力はなくなったそうです。繊細なA君には他人にいきなり声をかけられ、距離を縮められることは『恐怖』であり、暴力は『防御』だったようです。個人に差はありますが、このように一見、対応に困るような場面でも、視点を変えて見たら『A君の気持ち』も理解できるのではないでしょうか。

 

他には、気になる子の親御さんに、トラブルとなったその場面をどのように話したらよいのかという質問もありました。これもそれぞれの親御さんによりますが、参加してくれた当事者のお母さんは「事実としての情報はいただきたい、でもそれが苦情となって事態が大きくなると・・・困ることもあります。」と答えてくださいました。それについて「その親御さんがその子の気になる点について、どれほど理解しているのかにもよると思う」という意見もあり、「周囲からは言いにくいでしょう、やはりその親が我が子の特性について周囲に話し、理解を広める努力をするべきだと思います。」と言うことでした。周囲の方も理解する姿勢を持ち、お互いが歩みよることが非常に大切だということがよくわかります。

 

前記のA君の例にしても「子どもの気持ちを大切にする」「我が子の特性について親が理解する」ということは、発達障害の場面に限ったことではありません。当たり前のことでも井戸端会に参加してあらためて気づいた、という方もいたようです。

その他、子育ちトークでは「大人も癒される抱っこの話」「習い事ってどのくらい?」などが話題にあがりました。
                                                                     <sato>

 

 参加者の声

 

今回2回目の参加で、発達障害について前回より、少しずつ理解できてきたように思えます。話は何度か聞いた方がよい

と思いました。

 

気になる子のことを周囲のお母さんはどう思っているのか、次の機会に伺ってみたいです。

 

経験のある方に聞けたことがとてもためになりました。また参加させてください。

 

子どもへの接し方など、大変勉強になりました。子どもが大きくなって抱っこもあまりしなくなったので、またやってみたいと思います。

 

はじめての参加で、どんなことを話すのかと思っていたけど、皆考えていることは一緒だと思いました。

 

心が熱くなりました。子を持つ親の気持ちはみんな同じなんだな〜と思いました。子どもたちのためにもっと勉強したいなと

思いました。

 

自己啓発にと毎回出席させていただいています。いろいろ楽しんで勉強したいです。

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 第7回 H19. 7. 9  『発達障害ってなに?』あるA君のおはなし

 

  

今回は発達障害(AD/HD)を持つ子の親として、A君のお母さんがおはなししてくださいました。

 

息子は3年生です。今回ここでおはなしをすることには迷いがありました。以前、クラスで息子の

障害のことを話した方がよいかと、先生に相談したところ『公表したことが正しく伝わるかどうかが心配』と言われ、そのときはやめました。しかし、実際には、周囲の理解が必要なので、おはなししようと決めました。

私は看護師で精神科も担当したことがありましたが、自分の子となると、積極的に受診できない気持ちが大きく、しばらく迷ったままでした。そんなとき、発達障害についての講演会で『診断は病名を決めるものではなく、支援するためにある』と聴かされ、決心して受診しました。

 

息子は、ものごとを関連づけて考えることが苦手とされました。例えば、鳥と飛行機に空を飛ぶ共通点があることがわかりません。日常でも、自分のその場の思いのとおりに動いてしまいます。AD/HDにLD(学習障害)も重なっているようでした。うちの子には丁寧に説明するしかないといわれました。訓練をすることで能力が伸びるものではなく、他に手段はないそうです。そして、叱ることもいけません。

 

(叱ってはいけない理由)

 発達障害児は自分の常識を外さないと理解できない、子育ての常識は通用しないことがよくわかりました。叱って正そうとすると、日常のほとんどを叱らなくてはならない、本人は叱られすぎて受け入れられなくなります。叱られてばかりいると自尊心が傷ついて、自分はだめだと思ってしまいます。気持ちを受け入れてから説明する、注意よりも気づかせるようにします。できないことよりもできることを気づかせるそうです。

実際には親自身の気持ちのコントロールも難しく、つい感情的になることもあります。しかし、叱らずに、抱きしめて丁寧に説明する、このような対処法を知らずに関わるのと、知っているのとは、積み重ねた結果が違うと信じています。

 

(学校での様子について)息子は自分の思いのままに動いてしまうことが多く、悪いとわかっていてもやってしまうことがあります。学校では先生がいれば間に入ってくれますが、先生がいないときはどうしたらいいかと、クラスで話し合ってくれました。クラスの子どもたちは「ボクが止める」「ガマンガマンって言ってあげる」と言ってくれました。息子もそれに応え「ボクの悪いところはすぐ怒っちゃうところ」「でもみんながガマンガマンって言ってくれるからガマンできる。」「今日もブレーキが効いた」などと話すようになりました。周囲を巻き込んでの環境には、とても感謝しています。私はこのときに当事者だけではなく周囲の子どもたちもほめてあげることも大事だと思っています。

 

(私が考える今後について)少年犯罪などで加害者に障害があったとしても、障害そのものが原因ではありません。周りの対応が正しくされていないことがそのような結果を招いてしまうのだと思います。しかし、現実には障害の存在がわかりやすい子は正しく対応されやすいのですが、わかりにくい子は園や学校に相談しても心配しすぎですよと言われてしまいます。とくにトラブルがなければ・・・という発想は少し違うと思います。わが子は自分の欠点がわかって、自分で努力することができるようになりました。これは周囲のおかげです。私は特性のある子に対しての周囲の親の偏見が一番怖いと思っています。そういう子は『困らせる子』ではなく『困っている子』です。障害はその子の苦手な部分として受け入れてはどうかと思います。

 

 

 

 参加者の声

 

私は本人を知っていますが、見ていても成長を感じます。最近、自信を持ってきた様子がよくわかります

 

知り合いに気になる子がいて、その子本人にも、その親に対しても、グレーな想いがあります。対応を考えてみようと思いました。

 

知り合いに気になる子がいます。でもなかなか本人の親にも言い出せません。トラブルはない方がいいけれど、トラブルがあったときがチャンスだと思って、行動に移そうと思います。

 

私も叱るときには感情的に怒ってしまいます。叱る基準の難しさやその後のフォローがとても難しいです

 

わが子の特性について悩んでいることがあります。少し見方を変えてみようと思いました。

 

子どもが大きくなってくると抱きしめることも難しい。

 

この会に参加するようになって、自分の中に、気づくものを感じます。

 

私はまだ実際に発達障害を持つ子どもに出会ったことがありません。でも、いつかであったときには勇気を持って、その子にも親にも関わっていこうと思いました。

 

今回は、実際に障害を持つ子の親として、おそらく日頃おはなしすることのない自分の思いなどを直接おはなしくださり、参加者の胸に深く届いたものがあったようです。『障害があってもなくても、子どもを育てるポリシーは同じですよね』という声にみなさん大きくうなずいていました。 

その他、子育ちトークでは、「特別支援学校と市立小学校の交流会の報告」、さらに前回に続き「当事者の親からの周囲への働きかけと、周囲から働きかけることの難しさ」などが話題となりました。<sato>

                                                

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  第8回 H19. 9. 6  自由な座談会    学校(園)・・・先生・・・親・・・子ども・・・

 

今回は、とくにテーマは決めずに、自由な話題で話し合いました。専門の先生がボランティアで参加してくださったため、

一歩踏み込んだ教育機関の現状や、軽度発達障害を取り巻く環境の変化などのお話を聴くことができました。

主な話題となったものを紹介します。

 

(特別支援教育の実感について)

「特別支援教育が始まって、少し期待したけれど、週2回の学校だよりにも何も書かれていなくて、残念でした。」

「小1の男の子(複合障害)。縦割りで活動する時間のペアになる上級生が怖くて、その日は学校を休みたがります。

先生にペアの交代をお願いしたけど、特別扱いはされなかった。」

「特別支援教育は一人一人のニーズに合った教育のはずなのに・・・でも、替えてほしい子はきっと他にもいるものねぇ。

個人を尊重すると、公平さがなくなる難しさがありますよね。」

「このような取り扱いは、学校によっても、先生によっても違うのが現状だと思います。障害への受け入れだけではなく、

様々な問題において、先生個人が頑張っても、学校側の温度が低いと具体的に動けない。狭間で悩む先生も多いようです。」

 

「みなさんは、日ごろ、学校の先生に子育ての悩みは相談していますか?」

「・・・先生は忙しそうに思えるので、少しくらいのことでは相談できません。」

「面談のときも、他の話があって、そこまで話せる雰囲気ではありません。誰かが少しでも時間を長く取ると、他から苦情が

出るそうなのです。面談時間は平等にと決められているようです。」

「学校の先生方も父兄が怖いと思っていますよね。」

「うつ病も増えているとか。」

「先生も完成された人間ではないというお話を聴いたことがあります。もちろん保護者もそうです。お互いに完成された大人

ではない、完璧さを求めずに、発展途上の人格同士が話し合うのだと思い合えば、苦情も苦情ではなくなると思います。」

 

(障害への親の認識について)

「知り合いの子が、園の先生から障害の有無を専門家に診てもらうように勧められました。でも、先生方の間に特別支援教育

の言葉が先走っているようにも思えるのですが。。。」

「確かに、軽度発達障害が知られるようになってから、カウンセリングを勧められるケースは増えたかもしれません。親たちも

テレビなどからの情報が多いために、実際にカウンセリングを受ける人も増えているし、てっきりそうだと思い込んでいるケース

もあります。しかし、相談して、障害がないと言われると、不思議と今まで気にしていた部分が出なくなることもあるんですよ。」

「親のしつけによっても、その子に障害があるように見えることもあると思います。例えば、あまりに厳しくしつけ過ぎると、子ど

もも頑固になったり、心を閉ざしたりしますよね。そういう子に障害という線を引く前に、障害の有無にかかわらず正しくアプロー

チすることが大事だと思うんですよね。」

「母親が問題をかかえているケースもありますからね。子どもを変えようではなく、親が子供を尊重する姿勢へ変わることが大

切ですね。」

 

 

 

 参加者の声

 

子どもが言うことを聞かないので怒ってばかりでした。井戸端会に参加して自分を見つめ直すきっかけができました。

子どもにやさしく接することができそうです。

 

今日は初めて井戸端会に参加させていただいて、とても気持ちが明るくなりました。

 

障害にもいろいろなものがあるんだなあと驚き、また、子供が大きくなるにつれて、いろいろな悩みがでてくるんだなあと思

いました。

 

小学校との関わりについて、いろいろと現状はまだまだ様々な問題や壁があるんだなと思いました。少しずつその壁がなく

なり、子どもたちの学ぶ環境がよくなるといいなと感じます。

 

大人が壁を作らずに、その子の特性を見出していけたらと思います。心のバリアフリー

 

親・教師・子ども・・・それぞれの関係の基本はすべて人間理解なんだよなぁと思いました。お互いに“二人三脚”の気持ちを持ってさえいれば、どんなトラブルでも学びに変えることができるんだと思います

      会の終了後に、参加者のみなさんに感想をいただいています。講師がいるわけではない、みなさんが自由に話し合う座談会

      の中で、毎回、それぞれの方が自分の中で気づき、自分なりの答えを見つけられているようで、とても嬉しく思います。

      一人一人の小さな気づきが世の中をよい方へ変えていく第一歩であることを願います。<sato>

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  第9回 H19.11. 5  「お世話をする子」の気持ち

 

障害のある子がクラスの中で自然に生活するためには周囲の協力が必要とされることがあります。

それは逆に、周囲少しの協力があれば、障害のある子でもクラスで自然に生活ができるということです。

 

今回は、クラスの中で、サポートをする側の立場について考えてみました。

あるお世話好きな女の子のおはなしです。

 

公立小学校に通う1年生の娘です。前期には隣席の子のお世話を楽しくやっている様子を話してくれていました。

後期になり様子を聴いてみると

「実は前期とは違う2人のお世話を同時に任されていて大変なの」と始りました。先生は『大変ならいつでも替えるよ。』

と言ってくれたのですが

『その時は、大丈夫!と言ってしまったけど、実は今になって、困って来ているんだ。

でも先生もとっても(忙しくて)大変だから、今さら“大変”って言えないよ。』と言うのです。

 

実際にどんなことが大変なのか聴いてみると、

「2人とも、すごくやんちゃな男の子で、席に座ってないし、寝っころがっちゃうし、大きな声でけんかをはじめるんだよ。

すると、あたしのアタマの中が、ぐちゃぐちゃになって勉強に集中できなくなって困っちゃうの。

だから、あたし、怒鳴って、叫んで、筆箱で机を叩いて注意するんだよ。でも、ちっとも聞かないんだよ。」とのこと。

私は娘にお世話をやめたいかと聴いてみましたが、

「私はお世話好きなのよ。二人ともとってもいい子だし大好きなのよ。だから大変だけど、もうちょっとがんばってみた

い。」と、お世話を続けて行くことを自分で選択しました。どうやら周りの子からも「叱り方がうまい!」などと褒められ

ていて、お世話することに誇りを感じているようでもあります。私は、娘は困っていながらも、やんちゃなこの子達と関

わるのはいやではないようだと感じました。

 

しかし、続けて

「でも、本当に困っているの。どうしたらうまくやっていけるのかしら?」と言うので、一緒に考えることにしました。

そして私はヒントをあげました。

たとえばお兄ちゃんが怒鳴ったりすると、お母さんはどうする?→放っておく(反応しない)→静かになる→落ち着い

たら静かに話しかける・・・という事で、娘はまず、「机を叩いて叱る」怒鳴り法をやめました。そして静かにできたら

”はなまる”を付けるという『がんばりカード』を自分で2人分作りました。すると、やんちゃな2人は大喜びでこのカード

に取り組んでくれているそうで、少し落ち着いた彼らの間で、娘も静かに勉強に取り組むことができるようになったと

いいます。

 

私は娘に

『お世話は、自分の事を後回しにしてまでしなくてはならない仕事ではなく、時には断っていいものなのだよ。』

『先生を大事に思う気持ちとその子たちが好きな気持ちから、お世話を断りたくなかったら、“他の子と一週間交替に

して下さい“などと、自分の考えを言ってもいいんだよ。』ということを話し、娘は選択できることを学んだのでした。

 

 

子供は、自分の能力以上に先生を思いやっているし、先生の期待に応えようとするものです。

頼まれたり任されたりすると、まず手放せないもので、思った以上に無理をしてでも実行しようとするし、また挑戦したいとも思っています。

時には、周囲の期待に応えようと頑張り過ぎる子もいます。頑張り過ぎてしまう子は、負担を感じても周囲に応援を求められずにいることがあります。

だから親は、時々は子どもの調子を丁寧に聴いてあげることが重要で、親の配慮が子どもを伸ばし、救う事になるのです。

 

 

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 第10回 H19.12. 3  『発達障害についての学習会と子育ち座談会』

 

 清水区の私立幼稚園保護者会の主催で『子育ち親育ち学習会』を開きました。“発達障害についてまったく知らないお母さ

ん方を中心に”というご要望があり、軽度発達障害の医学的な概要・第二次障害について、資料に基づきお話しさせていただ

きました。参加者は25名ほどで、「軽度発達障害を初めて聞いた」「言葉だけは聞いたことがあった」というお母さんも多くいら

っしゃいました。

 

 絵本を1冊朗読しました。『オチツケ オチツケ こうた オチツケ』(さとうとしなお作 岩崎書店)という絵本で、

『ADHD(注意欠陥多動性障害)とよばれる子どもの本人の視点から、分かっていてもコントロールできない本人の気持ち、認

められほめられて落ち着けることなどを伝える絵本。』(出版社からの内容紹介より)というものです。出版社の対象年齢は小

学校低学年向きとされていますが、大人にも、子どもの視点になってみることの大切さが再確認できる絵本です。

 

 参加人数が多かったため、後半は3つほどのグループに分かれていただき、グループごとで身近な発達障害などについて

 自由に話し合っていただきました。

 

 参加者の声

 

今日、参加させていただいて、初めて発達障害というものを知りました。自分の子どもを守ることばかり考えていたように

思います。もっと違う見方で、周囲の子ども達に接していきたいと思います。

 

今まで発達障害という言葉は聞いたことがあるものの、身近にいるわけでもなく、よくわかりませんでした。お話を聴いて

いるうちに、自分の子どもの性格にも少なからず当てはまる部分もあり、それが大きいのか小さいのか、ただそれだけの

ことであること、そして、自分が子どもや子どもの友達に対してどの様に接していけばいいのか、考えるヒントになりました。

 

発達障害について初めて学んで少し驚きました。そんなに身近にある問題なんだと初めて気づかされました。これからは

接し方や自分の意識の持ち方なども学んでいけたら、と思いました。

 

初めて軽度発達障害について知ることができました。なかなか気づきにくいということ、子どもにとっても親にとっても難し

い問題ですが、周囲の思いやりの気持ち、接し方がとても大事だと思いました。

   

       参加者のみなさまの声にありますとおり、今回は軽度発達障害についてほとんど知らなかったお母様方と話し合うことができ

       さまざまな感想をいただきました。「障害の有無にこだわらず、誰もが地域の中で当たり前に暮らしていける社会」に少しずつ

       でも近づいていけたらいいですね。<sato>

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