くさなぎ井戸端会
  子育ち・親育ち&発達障害啓蒙 

 

 

発達障害について

井戸端会の発足

 

 第11回〜第20回までの井戸端会 

第11回 親子の関わりを見直す「振り返ってみること」

第12回 子どもの発達障害を打ち明けて学んだこと

第13回 親が気になる子どもの問題行動

第14回 子どもの行動の意味を考える

第15回 帰宅から寝るまでの過ごし方を考える

第16回 ビデオを観て発達障害の理解に近づこう

第17回 子どもの気になる言動から子どもの願い(本当の気持ち)を知る

第18回 子どもの友達関係−こんな時どうする?

第19回 この1年間を振り返って

第20回 『あたりまえ』ってなんだろう? Part1

 

 

※くさなぎ井戸端会の座談会では個人の情報も発生するため、サイトに内容のすべてを掲載することはして

   おりません。 また、「参加者の声」は掲載可の方のみご紹介しています。

 

第20回 H21. 4.23    『あたりまえってなんだろう?』Part1                       

 

 できてあたりまえ、そうするのがあたりまえ・・・日頃、あたりまえって思っていることはたくさんありますね。

   今回はその『あたりまえ』について、みなさんと考えてみました。

   まず、日頃、感じる『あたりまえ』なことを、それぞれメモに書き出してもらいました。

 

   あなたはどんなことが『あたりまえ』だと感じていますか?

 

    できてあたりまえだと思うこと

     ・朝ごはんを食べる  ・身の回りのことはやる  ・無駄遣いしない  ・言えばわかる

     ・学校に行く      ・挨拶をする   ・おかずと一緒に白いご飯を食べる

     ・寒かったら服を着る

 

         ・・・どうやら、これらは、相手(子供)への願いや、やってほしいという気持ちがあるようです。

 

    一方、できなくてあたりまえだと思うことを書き出した方もいました。

    ・物は落としてあたりまえ(物は落ちるもの)   ・着替えはできなくてあたりまえ

    ・帰宅した時、食事の支度はできていなくてあたりまえ

    ・忘れ物をしない(完璧じゃなくてあたりまえ)  ・時計を見て行動すること

 

 これらについて、思うこと

  ● できてあたりまえ、できなくてあたりまえ、は人それぞれの感じ方でも違うと思う。

  ● 『できなくてあたりまえ』があたりまえになると、普通にできることがすごいことに思えたり、楽な気持ちになれそう。

  ● あたりまえの価値観の違いから生じるトラブルもなくなりそう。

  ● できないことは、やり方を知らないからでは?だから、問題が起きたときではなく、日頃から穏やかに、

     社会で生きていくルールを教えて行くことが大事かもしれない。

 

 発達障害の世界の中には、『あたりまえ』が全く通用しないことがあります。

  「車が来たとき道路を渡らない」

      ・・・明らかに遠くで危険のない距離でも、車が通過するまで待ってしまう。

  「学年集会の時、舞台に上がらない」

      ・・・前年度の担任とはこの約束が成立していたため上がらなかったが、今年度の担任とは約束を

         していないという理由で、上がってしまう。

  「『食べちゃいたいくらい、可愛い!』の表現に”ボクを食べないで!”と本気で怖がる」

  「太陽が嫌い。追いかけてくるから。」

 

 昨日言ったことは昨日の話・・・本人は今だけを生きています。ともすると、人をバカにしているのかとも取られがちな

  行動にも見えますが、関連づけて積み重ね学習していくことが『あたりまえ』ではないのです。

  そこを理解されずに叱責されることばかり続くき、さらに”(叱られて)怖かった、嫌だった”ことが表現できない

  でいると、代わりに夜尿など別の症状として現れてくることもあります。 

 

 授業参観の時、あたりまえのように席を立つ子供。友達とのトラブルが多い子供。授業中いつも眠る子供・・・

  さまざまな子供たちに対して、大人たち(親・教師)の対応ひとつで、周りの子供たちの感じ方が変わってきます。

  子供の訴えや子育てのやりにくさに対して、私たちの感じる『あたりまえ』が、この子にとっては『あたりまえでない』

  のかもしれないと一歩引いてみること。そして子供にどう説明すればよいのかを考えるよりも、その時、子供がどう

  感じたのかに注目して、感情を受け止めることの方が大切です。

 

 参加者の声

 

保護者の方の具体的な話が聞けたのが大変参考になりました。太陽が追いかけてくる話、車が遠くにあると、止まっち

ゃう子どもの行動。全て初めて聞きました。学校現場に出たとき、保護者の方の生の声を聞ける教師になります。

(教育学部学生)

 

保護者の皆様の生の声を聞けたのがよかったです。「太陽が嫌い」ということは、こういう話を聞かなければ、全く分から

ないことでした。発達障害の勉強をしていても、こういう話を具体的に学べないので、とてもためになりました。教師は、

自分の「あたりまえ」で指導してしまいがちなので、なんでも「あたりまえ」だと思わないことが大事だと思いました。

(教育学部学生)

 

「あたりまえ」と思っていることは、自分の願いが多く入っていることに気づきました。自分だけが思っている価値観であ

って、相手に強制することではないと。「あたりまえ」は人によって各々違うんだということを認識して受け止めなければ

親子であってもうまくコミュニケーションをとることは、難しいんだと思いました。「できなくてあたりまえ」・・・という言葉を、

自分の中にいつも言い聞かせるようにしようと思います。

 

「あたりまえ」を考えた時、実は「あたりまえ」でなければならないことは本当に少ないのではないかと気づきました。

「あたりまえ」は親の願いや押し付けだったんですね。子どもに伝えたい時に、少し考えてから子どもに分かってもらうよ

うなコミュニケーションを心がけたいと思いました。 

トップに戻る

 

 

第19回 H21. 3. 5    この1年間を振り返って                             

 

年度末も近くなった今回の会では、この1年を振り返り、子どもとの日々の関わりの中から、子どもの変化や困っている

  こと、うれしかったことなどを自由に話し合いました。一部を抜粋して紹介します。

 

 ● (以前教師をしていたので)公園で、就学前の子を持つお母さんから、学校選びについて質問や意見を求められる

   ことがあった。話を聞いていると、子どもにベストな環境を与えたいと思っている様子で、色々な情報を集めている。

   公立と私立ではそれぞれに良さがあるので、親が自分の信念をしっかりと持って、流されないようにして欲しいと 

 思う。

 

 ● 障害を持つ子どもの学校選びは、入学時はほとんど親の判断で決まる。学校により、特徴がある為、

   親は子どもが1番楽しく過ごせる学校はどこかという視点で、様々な学校を見て、相談して、子どもと一緒に

   選ばなくてはならない。

 

 ● ほとんどの親は子どもを学校に入学させると、後はあまり関心が無い様に思う。

   軽度発達障害を持つ子の親御さんは、学校に入った後も、学校と親の真ん中に子どもを置いて、より良くなろうと

   努力しているように思う。

 

 ● 子ども同士のトラブルがあり、発達障害を抱える子どもに対して、上から目線でいる様子である。

   子どもはそれぞれの発達の特徴を理解できていないので、親が発達について、きちんとした視点を持っていないと

   子どもに説明や理解をしてもらうことはできない。

 

 ● 先生の設定で、クラス対抗読書ページ数競いが始まった。ある先生はページ数だけで子どもをみて、

   読書が苦手な子どもが半年かけて読んだ少ないページ数に対して、良い評価はしなかった。

   「みんな違っていい」というのが普段の生活の中では少なく、成果主義が今の教育の現実であると思う。

   「みんなそれぞれに苦手なことがあるよね」というような雰囲気があればいいのに...と思う。

 

 ● 学校選びだけでも真剣に考えている人がいると知り、尊敬した。学校に特徴があるとはそれ程考えていなかった。

 特別支援という視点で見たときに、子どもが通っている学校がどうなのかということを知りたい。

 

 ● 子どもが発達障害をもっており、大声を出してパニックになることがある。

   クラス替えの後に、情報伝達をするためのサポートブックをどうやって作ろうかと悩んでいる。

 

 ● 授業中にクラスから出て行ってしまった子どもが、戻ってきたときの先生の反応をみているうちに、

   その子に対するほかの生徒の価値観も決まっている様子。

子どもの全部を受け止めて、どうやって子ども達をのばしていこうかと考えている先生を知っているが、

そのクラスはよくのびている。先生の影響は大きい。

 

 ● 発達障害をもつわが子のことについて、「何でしゃべらないの?」等と周りの子が私に聞いてくる。

   「何でなのかわからないね〜?」と答えると「ふーん」と何となく納得している。

   子どもは子どもの目線で関わっている。

 

 ● 発達の視点を持っていくと、特別支援教育は上手くいくのではないか。

 

  

 みなさんがこの会を通して、様々なことを学んだり、感じたりする中での、意見や話がたくさん出来ました。

  これからも参加者のみなさんで、共に考え、悩み、刺激しあって、全ての子どもの理解を深めて、

  子育てに役立てて活きたいと思います。

 

 参加者の声

 

今日の話でも、子育ての真剣な悩みや、学校選びに苦労した話などがありましたが、(そういう方に失礼にならないといいですが・・・)そうやって、子どもを通して色々な人と出会ったり、出かけて行けたり、学んだり、新しい世界を知ったりすることは、楽しい!!と思いました。子どもがいることで、初めて知ったこと、人と話せることを幸せに思う視点を忘れないようにしたいと思います。

 

今回初めて参加させて頂き、皆様の話をきくことができよかったです。他の学校の状況を話もきけて参考になりました。子どもが中高学年に向け又皆様のお話が聞けるように時間の都合が取れれば参加して勉強していきたいと思います。今回は皆様から教えていただいたことを持ち帰り、子どもに対応していきたいと思います。

 

子どもが間違った事、失敗した事を責めるのではなく出来た事をほめるという原点を忘れていた私・・・。家に帰ったら、ちゃんとほめる事をしていきたいです。

 

障害を持つ子どものお母様達は、本当に学校選び一つでも悩んで調べて、子どもの事を考えて、努力されているんだなと思い、自分が何も考えずに学校に行かせている事に対して反省しました。学校に行かせたら行かせっぱなし・・・という事があるという意見も聞き、もっと自ら学校や周囲に対してできる事はしていかなければならないなという気持ちになりました。障害があろうと無かろうとその子の個性に合った育て方や接し方をしていく事が必要だなと思いました。でも具体的にどう接して良いかはまだ良く判らないので、これからも色々勉強したいと思います。

 

私は二人の子どもとも発達障害で、普通の子どもの子育てはした事がないので、皆さんのお話はとても参考になりました。どのように思って行動しているのかなど私の偏りを減らせる様に、私も普通の子どもへの理解を深めていきたいと思いました。とても充実、色々な考え方、受け止め方を感じる時間でした。ありがとうございました。

トップに戻る

 

 

  第18回 H21 .1.28     子どもの友達関係−こんな時どうする?

 

2009年初めてのくさなぎ井戸端会は、和やかな雰囲気の中で、「子どもの友達関係―こんな時どうする?」

をテーマに話し合いが行われました。

 

参加者の方から、いくつか子どもの友達関係で困っていることを挙げてもらいました。

   【例1】高学年の女の子同士のグループ。自分の好きではない子がいつもついてきて、気が重く感じている。

      意見を言うと言い返されたり、誘いを断ると、仲間はずれにされないかと不安になり、強くは言えないでいる。

  【例2】上の娘は悪気はないのだけれど、口調がきつく、兄弟や友達と喧嘩になってしまうことが多い。

  【例3】親がいるとわがままな子や、親が居ないところでは乱暴で、自分のこどもが我慢をしているように感じる。

 

そこで、参考資料の例題を見ながら、具体的な解決方法として、どのような方法があるのかを話し合ってみました。

ポイントは、子どもが問題を抱えていて、解決したい(どうにかしたい)と思っているのかどうかです。

 

こんなとき・・・

【 クラスの子に傷つくことを言われた! 

 

     

 

      

どうする・・・?

言い返す

何も言わずに黙っている

「イヤなこと言わないで!」と言って、その後無視する

 

 

 

 

どうなる・・・?

ケンカになる

しつこく言われる

言われなくなる

 

ほとんどの方が、,鉢△離僖拭璽鵑多いことがわかりました。

のパターンは、自分の気持ちや意見を相手に伝えています。

子どもがどう思っているのか、どうしたいのかがよくわかります。

                                            

 

 

子どもが友達との関係で悩んでいると、親は心配のあまり、それをどうにかして解決させたいと思ってしまいがちです。

  しかし問題が起こっている時に、親はその場にはいないので、本当の解決方法は親にはわからないはずです。

  時として親は子どもの問題を、親の問題にしてしまっていることがあります。

  その問題が誰の問題なのかをしっかり考えていくことが大事です。

  まずは子どもの話しを良く聴いて、子どもがどうにかしたいと思っていたら、一緒に色々な解決方法を考えて、

  子どもにどうするかを自分で決めさせる。

  それを繰り返して行えば、子どもは自分で考えて解決していく力を身につけて行きます。

 

 

こんなとき、どうする?

問題解決の修行をしましょう

        何が問題なのかを理解しましょう。

      2  解決法をたくさん考えましょう。

      3  結果を予測しましょう。

      4  一番よい解決法を選びましょう。」

 

  

いろいろなケース こんなとき 子どもと一緒に考えてみましょう!

 【友達に突然、殴られた!】

 【仲間に入れてもらえなかった】

 【いじわるをしてしまった】

                                          

 

 参加者の声

 

子どもの問題を親(私)が解決したがっているのかもしれない。

 

自分の意見を言ってみて、うまく行くことがあれば自信になると思う。

 

自分と子どもに当てはまり、お互い感情的になってけんかになるのがわかった。

 

親が介入してくる時は、子供同士で解決させたいときちんと伝える事も必要だと思う。

 

(何かあった時には相談していいんだよ)という親子関係になっていれば、大丈夫だと思う。

 

アサーティブは子ども関係、夫婦関係、社会に出ても大事なことが分かりました。家庭の中でも気をつけてアサーティブであることを忘れずに使っていきたいです。

 

 「見方や考え方をちょっと変えると自分も相手も気分がよくなる」っていう事を気づかせてもらっています。一歩立ち止まって、思いやりのある言い方を考えて話せるようになりたいです。

 

子どもの友人関係のことで、彼にとって問題になっていると思い込んでいたことが、実は、彼(子ども)が自分で解決して

いることなのではないか。というアドバイスをもらい、なるほどなぁ・・・と納得。話をした事で、自分では気づけなかった意

見を聞くことが出来、とても良かったです。子どもの問題を親の問題にしている部分が多くあることに改めて気づくことが

出来ました。「相手に思いやりを持って、自分の気持ちを伝える」のはとても難しいですが、自分自身も努力してみようと

思いました。

トップに戻る

 

 

  第17回 H20.12.10    子どもの気になる言動から子どもの願い(本当の気持ち)を知る

                             〜「ストラテジーシート」と「お返事シート」を使って〜

 

 今回の会では「子どもの気になる言動から子どもの願い(本当の気持ち)を知る」をテーマに話し合いました。

  まず最初に参加者の方々に、子どもの気になる言動を出してもらいました。

 

  自分の思い通りにならないと「けち、意地悪」と言ったり、友達に手を出してしまうんです。

  友達との喧嘩でも自分は悪くないからと言って、謝りません、

    自分が悪いと頭では分かっていても、謝れないでいることもあります。

  気に入らないことがあると暴言をはく子どもがいて、自分の子どもがよく言われるんです。

 本人は母親の私には「言われても平気だ」と言うのですが、友達には「つらい」と言っているようで・・・

 自分の気持ちを抑えて我慢しているように思えるのが気になります。

  先生に叱られて「うるせー!ばかやろう!」と暴言を吐いてしまいました。家に帰って落ち着くと、

    (またやってしまった...。)と気がつくのです。表現の仕方が上手くありません。

 

 『きちんと自分の気持ちを伝えたいけど、言葉にするのが難しく、思わず手が出てしまう』

  『自分の希望を飲み込んで、我慢してしまう。「いい子ちゃん」になってしまう。』

  このような気になる言動に対して「ストラテジーシート」と「お返事リスト」というものを使って問題を整理してみました。

  「ストラテジーシート」とは教師が手立ての必要な生徒に対して、校内支援会議を行い、アイデアを出すためのツール

  として開発されたものです。気になる行動に対して、担任一人で悩まずに、チームで取り組むという目的を持ちます。

 

 まずは先生に「暴言を吐いた行動について」振り返り、シートを利用してどのような対応や工夫が出来たのかを挙げて

 考えていきました。その中で特に「事前の対応の工夫」や「望ましくない行動が起きてしまった時の対応」が難しいと

 の意見がありました。繰り返される問題行動に対して「事前の対応の工夫」をすることで改善がみられ、それを親子で

 一緒に考えて、いろいろな意見を出していくことがとても大切であることがわかりました。

 また実際にそうできなくても、問題を分析して考えることで、子どもの本当の気持ち(願い)を知ることにつながっていく

 と思いました。

 

事前の対応の工夫をしよう

 

問題を分析して考えよう

   親子で一緒に考えよう

  問題行動 

子どもの本当の気持ち(願い)を知る

   いろいろな意見を出そう

  

 

 

 「お返事シート」については、子どもと一緒にロールプレイをして言葉を考えていきます。

  「なんでそうなるの!?」と言ってばかりでなく、場面を共有してみましょう。

  気持ちを表現することが(相手への伝え方)出来るようになると思いました。

 

 「ストラテジーシート」と「お返事シート」の感想

 

  自分の気持ちを伝えるのが下手な子どもが多い。親も子どもに自分の感情を話すことが大事であると思う。

  このシートは自分にも使えると思った。

  自分の子どもには当てはまらないと思ったけれど、気づいていないだけかもしれないと思った。もっと子どもをみて

   いきたいと思う。

  先生方もこのようなシートを使って、子どもを理解しようと勉強しているのがわかり、うれしかった。

  自分の思っていることが正しいのかどうか?と思ったので、「何で出来ないの?」から「どうしたら出来るのかな?」

   や「本当はどうしたいの?」に変えていけると良いと思った。 

 

 参加者の声

 

「わからないよ。」「壊しちゃった。失敗しちゃった。ごめんなさい」「できないよ」など、マイナスの感情を言葉にすることが苦手な息子なのですが、「リスト」を使って練習してみようと思います。ストラテジーシート、初めて見ましたが下の子の抱えていた問題もポカポカ言葉で寒い冬を乗り切りたいです。

 

近所の子ども達の相談相手になるお母さん→いいですね〜。

そんなお母さんになりたい。近所づきあいをよくするのも親の役目。親がやっていれば子どもも自然にやるもの。ストラテジーシートに書き込むことで頭の中が整理。

 

自分の子どもにあまりトラブルは無い!と思ってましたが、そこには、自分の子どもにあまり興味が無いという危険もはらんでいるような気がしました。料理している時声をかけられても「あとでね」といって話を聞いてあげない母です。こういう会に参加すると、長女の顔が浮かびます。一番最初の子ってむずかしいなー。力が入りすぎなのかと思いました。

 

子どもの言動の裏の本音って何だろう?まず子どもをよく見ることから始めないと・・・。ぼんやり生きているのでたくさんのことを見過ごしているのでは・・・と感じました。また、「言葉の力」を親子で考えたい。ずっと考えて気にしていきたいと感じました。 

 

自分を見つめなおす機会をいつも与えてくださりありがとうございます。 

 

自分では気づいていなかったことに気づかされます。 

トップに戻る

 

 

  第16回 H20.11.7      ビデオを観て発達障害の理解に近づこう

 

 今回は「ビデオを観て発達障害の理解に近づこう」ということで、『クラスメイトは発達障害』というタイトルのビデオを

 最初に観ました。これは以前にNHK教育『土よう親じかん』にて放映されたものです。

 ビデオの内容は、「軽度発達障害」や「特別支援教育」についてわかりやすく説明されたり、当事者親子の体験談や

 先生とクラスメイトの関わり方、質問コーナーなどがありました。「特別支援教育」がスタートして1年。学校の先生や

 まわりの友達がどのように理解を深め、支援し合えばよいのかを考えさせられるものでした。

 

 井戸端会の参加者にビデオの感想を伺いました。

『クラスメイトである子ども達が”先生”にもなり得る。クラスメイトは頼もしい。』

『クラスメイトにその子の特性を理解してもらうために、”どう伝えるか”が大切だと思う。』

『当事者に対して、”やってはいけないこと”を伝えるときに、”同時にどうすればよいかを伝えること”は

 クラス全員に対しても、とてもわかりやすいことだと思う。』 →例)「走らないでね。歩きましょうね。」

『”その子がどう感じているのか”をクラスメイトに伝えて、その奇異な行動の見方を説明してくれた先生がすば

らしかった。』 →例)「雷の音が大きくて怖かったのだね。恐ろしいという感じなんだね。」

『ビデオはとてもわかりやすい内容で、今まで発達障害についてよくわからなかったが、これからはさらに理解

を深めたいと思った』

 

 その後、いくつかの話があげられました。

自閉症児をもつ親として、その特性については気づいていたが、周りには診断名を話していない。

 そうすることで診断名にとらわれることなく、子どもの特性としてみてくれている。言わないことで得られる

 情報はたくさんあると思う。診断名を告知するかどうかは、その子を取り巻く環境で判断するのがよいと思う。

 

娘のクラスには発達障害をもつ子がいたけれど、クラス最後の懇談会で母親から打ち明けられて初めて知

 った。先生がとてもよき理解者で、その子がどうしてそのような行動をしたのかを、その度説明をしてくれた

 ので、みんなが優しい気持ちになれた。クラスの雰囲気が良かったのも、その子のお陰だったのではない

 かと思った。

 

*発達障害をもつ子と関わることはとても得なことであると思う。その特性や言動をどのように捉えるか、どの

 ように伝えるかは、パイプ役の大人の価値観が大切だと思う。

 

「変だから取り除こう」ではなく、「変だけどおもしろいでしょう?」と見方を変えてみると良いのでは...。

 

お互いの良さを認め合う、競争をしないなど、学校では平らにできても、社会に出るとそうではない逆の動

 きに不安を感じる。

 

先生に自分の子どもの特性を伝えることは大事だが、ビデオの感想にあったように”どう伝えるか”は難しい。

 「伝えても聞いてもらえない」などと、学校に対してあきらめたり、敵対する気持ちを持つとうまくいかない。

 なぜそのような言動をとるのか、親も困っている事、先生を否定しないで気持ちを伝えていくしかないと思う。

 

*特別支援教育は集団生活を乱さないためにあるものではないはず。障害の有無でその子をみるのではなく、

  クラスメイトの一員としてみていくことが大切だと思う。 

 

 そしてこんな質問がありました。

  Q.うちの子が「乱暴な友達がいる」と訴えてきます。子どもにどう応えたらよいのでしょうか。

                 ↓

  A.まずは、お子さんの気持ちを受け止めましょう。正義感のあるお子さんならば、その正義感から乱暴をやめさせた

    いと思う気持ちを受け止めます。その後、お子さんの視点を切り替えてみるようにするとよいのではいでしょうか。 

    「乱暴なその子の良い所はどこ?」と落ち着いて聞いてみましょう。

 

 参加者の声

 

初めて参加させていただきました。とても勉強になりました。私は自閉症の親の会も大切ですが、他のお母さんともお話ししたかったので、お話しできて嬉しかったです。楽しかったです。子ども育ては、親も同じように成長する大切な時間だと思うし、みんな同じように食べ、遊んで、生活することは一緒なので、いろんな人のお話を聞いて勉強して私も成長していきたいと思います。とても大切な時間をありがとうございました。

 

初めての参加でしたが、とても参考になるお話が聞けました。私はこういう母親の集まる場は障害をお持ちの子の親御さんたちの場ばかりしか知らなかったので、このような場でいろんな立場の方のお話が聞けて良かったなーと思いました。

 

身近にアスペルガーやLDの方がいるのですが、今日、ビデオを観たり、お話を伺い、少し理解を深めることができ、嬉しかったです。相手を思いやること、視点の移動、柔軟な見方というものが、障害あるなしにかかわらず、社会全体の中で本当に大切なものだと思いました。本当にありがとうございました。

 

日々の学校生活の中で、被害者と加害者に分けて考えることが多いと感じていました。どうしてそうなったのか、もっとみんなで心の中の事と、話せる機会が子ども社会の中にも、親社会の中でも増えていくといいなと思いました。 

 

相手を変えることはとても大変なことだと思います。まず、自分が相手に寄り添っていくといい所が見えてくると思います。ついつい、マイナスのところばかり見てしまいがちですが、プラスの面で見ていけるよう、もっと自分自身勉強が必要なんだと感じています。人生死ぬまで勉強ですよね。

 

日々子育てに一喜一憂しているので、皆さんの話を聞いて、悩みながら子どもに接しておられるのを知って、安心したし勉強になりました。みんな同じだけど、やっぱり私より深いな〜ととても参考になりました。ありがとうございました。 

 

先生達は、今日のような保護者の気持ちや、発達障害、特別支援教育について、どんな理解をしているのか、興味のあるところなので、聞いてみたいなーと思いました。私は仕事に戻ったら、先生方の特別支援に対する考え方を広めていけるような役割が出来たらいいなーと思いました・・・が、働き始めると出来るかなーと不安です・・・。

 

今日は知的障害のお話が聞けて少しでも理解したので良かったです。まだまだ分からない事もありますが、保護者として少しでも理解できて実行できたらいいなあと思っています。

トップに戻る

 

 

  第15回   帰宅から寝るまでの過ごし方を考える

 

今回の井戸端会は「帰宅から寝るまでの過ごし方を考える」というテーマで日頃の親子の会話やその時の気持ちを

書き出すことから始めました。参加者の中には将来教師を目指す学生さん達もいらしたので、学生さん達には子どもの時に

親によく言われていた事を思い出してもらいました。

よくある会話の例がいくつか挙げられ、それについての意見交換をしました。

                                     

よくある言い方

よくある対応

「宿題はやった?」

「今やろうと思っていたのに...。」

「わかってるよ!!」

「後でやるからいいよ。」

「早くお風呂に入りなさい」

「なんで今入らなければいけないの?」

「ダラダラしないで○○したら?」

「今やりたくないのに...」

親の気持ちを考える

子どもの気持ちを考える

・子どもにやるべき事を早めに終わらせて欲しい。

・寝る間際になってバタバタして欲しくない。

・できれば自分で時計を見ながら行動をして欲しい。

という思いから、つい同じ事を繰り返し言ってしまう。

寝るまでの段取りが親には大体頭の中にあるので、

子どもに行動を促してしまいがちになる。

あまりうるさく言われると、

まただよ、うるさいなあ...。早く小言が終わらないかな。」

と聞き流したり、無視をしてしまう。

なぜ今それをやらなくてはいけないのかわからないし、後でも出来ると思っているから...」という思いがあるのでは?

 

  

 「子どもがやりたいこと」と「親がやらせたいこと」にずれがある。

   お互いに不愉快な思いをしている。。。では、どのようにすればよいのでしょう・・・と話し合われました。

 

  

例えば

1 「早く終わらせるとゆっくりテレビが見られるし、遊べるよ!」と伝え、課題をクリアした時の気持ちよさ

  を感じてもらう。

2 「やりたいこと」と「やらなければならないこと」を親と子どもで話し合い、子どもに納得して選択させる。

3 子どもに時間を決めさせてやらせる。やっていない場合は「時間だよ!」「あと分だよ!」と

  声掛けをして、時間を意識させる。

 

  とくに、2についてはお互いの意見を尊重しながら、子どもに決めさせていくことが大事であるという考えに、多くの方が

  うなづいていました。

 

 話し合いの後で読み合わせた参考資料、言語聴覚士の望月敬子先生が書かれた

  ”段取り立てのために必要な力として「優先順位をつける」”をここで紹介します。

 

  優先順位を整理するためには、やるべき事を全て書き出して確認をする作業が必要であり、それを

  (1)  今やらなければいけないこと

  (2)   やったほうがいいこと

  (3)  やらなくてもいいけど、自分のやりたいこと  の3つに分けてみると良い。

  また、親も日常生活の中で子どもにやらせなければいけないこと」子どもにやらせたいと思っていること」

  案外ごちゃまぜにして考えているのかもしれないので、一度「やらなければいけないリスト」を作って整理してみるとよい

  とありました。

  

先生の資料はかなり参考になるし、すぐに実践できそうだと好評でした。

 

【資料引用:望月敬子(言語聴覚士)清水手をつなぐ育成会発行

「おしゃべり相談室」寄稿文「ポイントアドバイス」より】 

トップに戻る

 

 

 

  第14回   子どもの行動の意味を考える  H20.7.3

 

子どもの行動・・・その子の行動がどう見えますか?見方を変えて子どもの言動を見てみましょう。

 

 わがままな行動? 例)トランプゲームでA君がゲーム中にカードを曲げる・・・

  一般的な見方

  『ダメでしょ。カードを曲げたら使えないよ。』

  『曲げたらゲームをやめるよ。』

  『よくあることだわ。』(以前は言い聞かせたが、逆効果のこともあり。様子を見ながら対応しているが・・・)

  見方を変えると

  『どの子も活躍したがっている。うまくできないと恥ずかしいのかな。そのための防衛反応なのでは』

  『ゲームが終わってから子供の気持ちを聞こう』

  『A君が途中でゲームからはずれたのは良くなかった、でもまたゲームの輪に戻って一緒に終われた。

  (周囲も一切文句を言わず受け入れてくれた)』

  感情表現がうまくいかないと爆発する。その時「どうだった?」と受け止めていくと、だんだん外から自分が見えるようになる

 

 なまけている? 例)掃除当番をさぼる

 一般的な見方

  『ずるい!なまけている。』

 見方を変えると

  『本人の中にルールがある場合もあるんだ。』

  『なまけているわけではなく、やりたくないわけでもないけど、やり方がわからないから、できないのかな。』

  『きっと丁寧に毎回説明すれば分かる。』

 

 乱暴な行動? 例)すぐに手を出す、大声で怒鳴る

 一般的な見方

  『近づきがたいわ。』

  『怖い子だわ。』

 見方を変えると

  『どういう時に乱暴になるのか考えてみよう。遠くから優しく言ってみたら、振り向いて返事をしてくれた。

  乱暴な行動をする子は、実は本人が恐がっているんだ。感覚が過敏なんだね。工夫すれば大丈夫。』

 

 こんなときどうする? 例)ビデオを録画したい

 

 『やり方をまとめて伝えると分からない。』

 『一つのことしかインプットできない。』

 

 『その子に合ったやり方を手取り足取りです。親のやり方を押し付けてはダメですね』

 『紙に書いて貼ろうかな・・・(「それいいっ!」と賛同の拍手)手間隙をかけると後が楽です。』

 『教え込むより、楽しみを与えたいですね。本人も覚えるのは楽しみでしょう。』

 『子どもを見る面白さが分かると良い。見方を変えることですね。』

 『ときには目をつむるということも・・・』

 『親が腹立たしい時は、「腹が立ってきた!お母さんは!」と腹立ち感を共有してよいのです。

 感情をコントロールすることを教えることになる。』

 

身体感覚の育て方・・・力の強弱や人との距離感がうまく取れない子が増えている?

 ボール投げなどを通して、関わり方を工夫するとうまくいく。

 ゆっくり歩くゲーム・・・ゆっくり歩くのは意外と難しい。直線上をゆっくり歩くゲームでバランスと集中力を育む。

 ボールをつくのが下手な子がいる。”ムダな時間”がないからではないか。

  (子どものとっての”ムダな時間”とは教科からでは学べないことを学習する”ムダではない時間”のこと)

 

参加者の声

頭ごなしに一方的に接してきたことに反省しました。子、一人一人に会った方法をゲーム感覚で探していきたいと思います。

親の目線で物事を考えてしまい、どうして?こんなことが出来ないのだろう?毎日、同じことを言っているのに覚えないんだろ

う。と思っていました。一つ一つ丁寧に言うことが大事なのだと思いました。今日から実行していきたいと思います。いつもいつも、とても勉強になり、自分を見つめ返すことが出来てためになります。今後もよろしくお願いします。

どうしても、子どもの見方を変えることは難しくて、自分がどうしても感情的になりやすいので、とにかく自分が落ち着ける状

態を作れるようになりたい。悪いこと→良い見方ができるようになりたい。トランプの話はどうしても、良い見方に変えることが

出来なかった。受け入れてくれた友達のように子どもを育てたい。

自分の「こうあるべき!」という考えを子どもに押し付けないで、日々楽しく(親も子も)楽に生活できると良いなと思う。 

子どもの問題かなぁと思われる行動は、以前なら「ダメじゃん!」など否定するだけでしたが、くさなぎ井戸端会に出るように

なってからは、「この行動の裏には何か原因があるのかな?」と言う風に少し考えることが出来るようになったように思います。

他の子に対してそんな風に思えるようになったのは、自分にも少し心に余裕ができてきたのかなと希望が持てる気がします。

あとは自分の子に対しても少し冷静にもっと寄り添えるようになれたら、私も子どももお互いに楽しく生活できるのかなと思います。

実は昨日「やっちまったなあ〜」でした。私が一日たまっていた感情を爆発させてしまいました。今日落ち込んできたのですが

「見方を変える」をもう一度思い出してやっていきたいです。一つずつ「視覚に訴える」をやらないといけないな〜と・・・。

来て良かったです。毎回新鮮な気持ちになれます。スタッフの皆さんありがとう〜。

トップに戻る

 


 

  第13回   親が気になる子どもの問題行動

 

今回は自由に「親が気になる子どもの問題行動」を出しあってもらいました。

 「5歳です。泣いて叫んで何度でも訴えて来るんです。」

 「親のしつけにのせてしまうので、子どもは親の決めたルールにただ乗っている感じ。」

 「子どもが怒って表現している時に、私も感情的に怒ってしまいます。」

 「私は子供の手先が器用でないことが気になります。」

 「気が散っているために目標を達成できないことが多いです。」

 「言われないとやらない、いわゆる指示まちっ子で、自分の意見を言えなくなってしまった。」

さまざまな「問題行動」に対し、話し合いの中から次のような提案、意見があがりました。

 まず、子どもの”問題行動”とは、子ども自身ではなく、実は、”親が問題だと思うこと”で気になってしまう子どもの言動な

  のだと思います。親が自分の基準で、支配的にいくらやめさせようとしても、子どもはその言動をやめないのです。

 

 親が指示する事をやめて、【あなたはどうしたいと思うの?】【あなたはどう考えているの?】と子どもに尋ねるように

  しました。そして、子どもと一緒に考えながら、最終的に子どもがどうするかを自分で選択できるようにしました。

  これは根気がいりましたが、子どもは自分で考え行動できる子になってきたように思います。

 

 親の心の尺度を拡げましょう。子どもには、最初から”あなたにはできないもの”だと判断して助ける姿勢(HELP)ではなく

  ”あなたならできること”と信じて、できないところを支援する姿勢(SURPORT)であるように心がけます。

  心がけで親も子も変わると思います。

 

 眠りに着く前に、子どものお話を聴くようにしています。ここでは、私も穏やかに話しを聴くことが出来るので、子どもも語り

  だすのです。コミュニケーションは聴くことから始まるのだと感じています。

 

 子どもの「宿題をなかなか集中してできない」「片づけができない」という部分で、「宿題」「片付け」などその事柄だけに

  目を向けてしまっていたのですが、大切なのは子どもがそれが出来ない状況の何に問題があるのかを考えていくことな

  のですね。子供の気持ちに寄り添って考えていけるように努力したいと思います。

 

 子どもを自分の理想像のように育てたいという思いが先立ち、押し付けてばかりの育児だったと思いました。もう少し自分

  も余裕を持ち、子どもの気持ちを聴いたり、根気よく待ってあげることが子どもの考える力を引き出すことが分かりました。

トップに戻る

 

 

 

  第12回 H19.3.11  子どもの発達障害を打ち明けて学んだこと

 

今回の井戸端会はお子さまの発達障害を公表されたAさんが「打ち明けて学んだこと」をお話しくださいました。

まず最初に絵本「かみさまからのおくりもの」(こぐま社 著ひぐちみちこ)を朗読し、参加者に自分のお子さまについて振り返ってもらいました。Aさんは「天使が息子に運んできた贈り物は“個性”で、赤ちゃんは“皆様への感謝を教えてくれる子ども”になりました。」と話されました。

そして

  ● クラスの懇談会で、子どもの発達障害について話すことを決めた経緯

  ● 懇談会で話した時の自分の気持ちや保護者の反応

  ● 懇談愛に出席されなかった保護者へ手渡した手紙の内容と、その後の反応

  ● 新学期のクラスメイトや先生や保護者に対してどのように理解してもらうか

などについて丁寧にお話しして下さいました。

 その中で特に発達障害の子どもが抱えている困り感を、具体的に取り上げながら、『発達障害とはどんなものなのか?

その関わり方は決して特別なかかわりではなく、どの子にも必要な関わり方なのだということを知ってもらいたい』ということを強調されていました。

 

注:くさなぎ井戸端会では「障害を公表するほうがよい」という立場では、お話しません。公表をするかしないか、

  した方が良いのか悪いのかの思いは一人一人違いますし、Aさんの場合は色々なことを乗り越えてきた結果

  の公表だということを理解して頂きたいと思います。

 

その後、参加者からAさんへの質問や、感想などについて話し合いが続きました。

 

Q:クラスの子ども達はTくんが障害を持っていることを知っているの?

A:Tがいない時に先生からTの苦手なことについて話され、クラスの子はそれを理解して、それぞれサポートすることの 役割

  分担を自然にしてくれました。

 

Q:感情的に怒ってしまった時はどうしているの?

A:怒ってしまうとTは「怒っている」ということしか拾えず、まったく効果はないので、自分の気持ちが落ち着いた後で必ず

  フォローを入れるようにしています。なぜ怒ったのかということを説明しています。

 

Q:物事にこだわりやパニック症状を起こしている時はどのように対処すればよいですか?

A:問題が起きたら、その場を何とか取り繕うようにしても何も変わらりません。コントロールしないで、その子の感情に沿うこと

  が大切だと思います。また、「課題の与え方」についても考えていくと良いのではないか?と思います。

 

参加者の声

Aさんは理解のある先生とクラスメイトに囲まれ、理想的なケースであると思う。先生によって理解度が違うので、対応も様々だということが分かった。問題が表面化しない子どもは理解されにくいために大変だと思うが、伝えていくしかないと思う。

友人が子どもの言動について悩み、自身を責めていた。それは周囲の目や子どもの言動が親に対する厳しい評価ともとらえられているために起こるものだと思う。

けれどその悩みを聴くことにより、少しずつ落ち着いてきているので、話す相手がいるということはとても大切だと思うし、今後もそうしていきたい。

偏見のもとになるので、学校側は発達障害についての公表にはとても慎重であるが、伝え方が重要だと思う。

自分の子どものクラスに気になる子がいて、3年間子どもを通してその子を応援してきた。3年経って初めてその子の親が困り感などについて話してくれて、とてもうれしかったし、これからも見守っていきたいと思う。他にも気になる親子がいるが、どうやって声をかけたらよいかが分からない。でも応援したい、理解したい気持ちはある。

トップに戻る

 


 

  第11回  親子のかかわりを見直す「振り返ってみること」

 

今回は、発達障害の有無に関わらず、どの家庭にも起こりうる事例を元に、みなさんとディスカッションし、親子のかかわりを

もう一度振り返ってみました。サイトでは、それらの一部をご紹介します。

 

【事例】

   息子のAは小学校に通っています。ある日の午後、担任の先生から連絡がありました。お友達のB君とトラブルが起きたと

   のこと。お友達は『なにもしていないのに、A君に殴られた』と言っています。ああ、またか・・・リビングの息子に、『B君を殴

   ったの!?どうして殴ったりしたの!?』といきなり尋ねる。静かに話しているつもりでも、怖い顔をしているのが自分でもわか

   る。『わかんない・・・ぼくはバカなんだ。わかんない!』と慌てる息子。ああ、なんですぐ手を出してしまうの・・・それさえしな

   いでくれたら・・・いつになったらこういうことがなくなってくれるんだろう・・・とにかくお詫びに伺わなくては・・・どんなお母さん

   なんだろう・・・混乱と緊張。疲労感がつのる。(以下省略)

 

【ディスカッションの主な内容】

「私は後にこのやりとりを振り返ってみました。息子に対しての最初の対応が自分の中でひっかかっていたからです。先方の

お母さんへの対応のことで頭がいっぱいで、息子本人の口からゆっくり話を聴くことをしていない。「どうして!?」といきなり否定

してしまいました。それが息子に伝わり、息子も自分自身を否定してしまったんだと思います。

このように頭に血がのぼってしまったとき、ドキドキしている自分の気持ちをそのまま息子に伝えながら、気持ちを鎮めていきな

がら話を聴けば、もっとよい状況判断ができたかもしれません。」

「冷静に分析されていて立派ですね。そのとおり『今、先生から電話もらってドキドキしちゃった』と言いながら、気持ちを整理して

その時点で振り返っていけば、2回目、3回目と同じことが起きても、対応が変わっていけると思います。親はすぐに『先方に謝

らなければ!』となるけれど、子どもには悪気はないので、まず親が冷静になって、普通の会話の形で伝えることです。」

「普通のときはそれができるけど、何かあると感情的になってしまって・・・難しいです」

「感情的に言ってしまってから『言い過ぎてごめんね』でもいいと思う」

「完璧なお母さんでなく、抜けているところをさらけ出すと、それでいいんだと子どもも学べますね」

「先方に謝るとき、私は一人で謝りに行ったことがありますが、連れて行けばよかったと思います。」

「でも、子どもにしたら、何度も叱られる場面を繰り返すことになるので、つらいですね」

 

・・・このように、思い思いのディスカッションが進みました。トラブルが起きたときこそ、親子の関わり方を見直すチャンスです。

普段から、お互いの気持ちを開放できるコミュニケーションを心がけて行きたいものです。子どもの感情を受け止め、その感情

を言葉であらわしてあげる。子どもを責めずに、今の私がどうなのかを伝える。「お母さんはあなたの一番の応援者なんだよ。」

といつも子どもを信頼し勇気づけることなどを、今回の事例から振り返ることができました。

 

 

トップに戻る