子どもの学び・大人の学び

 

 

ある時、太郎吉が「ライオン人間の違いって何だか分かる?」と聞いてきました。

答えは2つ。

一つは、「ライオンのオスは狩をせず、メスが狩をして来た獲物を一番に食べること。」

二つ目は、「人間は大人になっても学習し続けるが、ライオンは寝てばかりいること。」

だそうです。なるほどね・・・

 

学習は楽習

私は、現在、通信の大学で心理学を学んでいます。子どもが大学を卒業すると同時に卒業できたら・・・

というくらいの気持ちで、マイペースで楽しみながら学習を続けています。

 

そんな私を見て、太郎吉は「大人になってもテストがあるんだね。でも、お母さんはとっても楽しそうだね。」

と言ってくれます。

 

日頃から「学ぶ事はたのしいことだよ。学習は楽習だからね。」と言っているので、子どもたちも「勉強が

大好きだ!!」と言ってくれています。

また、父親の太郎衛門は、「大人になって自分のやりたいことを実現するためには、今のうちにしっかりと

遊び、しっかりと学習(総合的な学習)を積んでおくことが必要なんだよ。そして、これからの時代は、

創造性 がなければ生きていけないよ。」と話しています。

この様に、我が家では、「学習は楽しいもの、そして、夢の土台である」と教えています。

 

脳科学者の茂木健一郎氏は、

「専門性の高いと言われる領域(数学や音楽など)においても、天才的・独創的な業績を残す為には、

実は、『総合的な知性』が不可欠になる。」と言っています。

・・・学校での勉強はもちろん、遊びや生活を通して学び獲得した知性です。

 

また、「過去の経験によって得られた情報の量が多ければ多いほど創造性を発揮できる潜在能力が高い。しかし、それだけではダメで創造性は『過去の経験×意欲』という掛け算で表すことができる。」と主張されています。・・・意欲の無い天才、無気力な天才というのはあり得ないということです。

 

トーマス・エジソンは小学校に3ヶ月行っただけでしたが、新聞売りをしながら実験や工作を続け21歳のと

きに初めて特許を取りました。その後、蓄音機、電球、レコード、扇風機、蓄電池、電気自動車、電気機

関車など、亡くなるまでに、なんと1300個の特許を残したと言われており「発明王」と呼ばれました。

 

又、『脳は学び依存症である。』と言っておられます。

これは、「食べられる量には限りがある。着られる洋服の数にも限りがある。しかし、取り入れられる知識の量には限界はない。脳は、学び続ける事に喜びを感じるようにできている。知の欲望は無限で、一生満たされる事は無い。」と説明しています。

 

そこで思い出したのが、医学博士・川島隆太氏が、脳科学の研究から開発した『学習療法』というものでした。これは、薬を使わずに認知症を改善する、非薬物療法としての一方法です。

『学習療法』とは、音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、学習者と支援者が、コミュニケーションを取りながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善を図るものです。

 

この『学習療法』を実践されている100歳の認知症の患者様がインタビューに答え「1つ学ぶと嬉しいから欲が出る。もっともっとと・・・」又、別の患者様は「身体の中に元気が入ってくるのだ。」とおっしゃっていました。

 

実は、太郎吉も1年生のころ「勉強を続けていると脳の中からじわ〜っと気持ちのいい液みたいのが出て

くる。すると、やる気が出てくる。」と言った事があります。これは、脳が喜んでいる感じなのでしょう。それ

以来、「勉強すると気持ちいい」と言うことがあります。

 

学びの本質

子育てをしながら学び続ける私。

「勉強すると気持ちがいい」と学ぶ子ども。

認知症を抱えながらも、「一つ学ぶと嬉しいから欲が出る」と学び続けるお婆様。

こう見てくると、学びの本質は、喜び。それも個人的な喜びにあるようです。

他人と比べてどうと言う事でなく、自分自身が自分なりに知見を深めている事が喜びなのです。

幼かろうと、加齢した者であろうと喜びを得るために人間は、学習をするのです。

 

茂木健一郎氏は、「ある大学に行けなかったことがトラウマになったり行けたことがプライドになったりする

のは、学問の本質と全く関係の無い事。」と言っています。

「子どもの学び」で大切な事は、「学問の本質は、己の知見を深める喜びにある」と言うことを教えて行くことだと考えます。