親のためのトレーニングが必要な時代!?

 

 

私たちの社会は、子供を対象とする職業--教師、保育士、小児科医などに対して、専門的な知識や学

習を要求して来ました。ところが、子供に一番影響を与える親は、なんら特別の訓練も受けずに育児やし

つけという任務を行っているのです。

 

 一昔前までは、親になるための特別な訓練などいらなかったかもしれません。それは、家の中では親が

子どもより偉く、子どもは親を尊敬し、親の言うことを聞くことが当たり前だとされていたからです。

何もしなくとも、親は子どもを独裁的に支配する力、権力を持っていたのでした。

 

しかし、社会は変化しています。父親が仕事さえしていれば家庭は社会に守られる、という時代ではなく

なりました。母親であっても職業を持つことが当たり前になりました。子どもですら、学校の勉強さえしてい

ればいいというわけにもいかなくなくなりました。それぞれの立場が社会と個々に対応するように変化して

いるのですから、当然、家族の関係も変化してくるはずです。

 

教育においても子どもの個性の尊重が叫ばれ、子どもが自分で考える力が求められているいま、

親が子どもを独裁的に支配しようとする育児の考え方は、矛盾すら生むかもしれません。

また反対に、誤解された放任主義(放ったらかし)がこのまま許されるとも思えません。

 

現代における、親子の新しい関係、それを築くために親のトレーニングが必要であり、

STEPはそのために開発されたのです。

 

STEPは(Systematic Training for Effective Parenting−子育てに有効なトレーニングシステム)の略

で、アドラー心理学を基に、児童心理学の理論やカウンセリング、コミュニケーションの手法から1972年

発心社とAGS社(米・ミネアポリス)により開発された教育プログラムです。

 

STEPでは、家族であるメンバーはそれぞれに、同じように尊敬されるべき存在であると考えています。

親は子どもに一方的な力を振るわず、一定の範囲内で選択の権限をあたえるべきであり、子どもが選択

したことについては、子ども自身に責任をとらせるべきとも考えます。 

 

STEPは、子供のやる気を上手に育む親のためのトレーニングです。

具体的で効果的なやり取りを実践しながらグループで学習していきます。

世界で500万人が参加し、日本でも各地のカルチャーセンター(朝日・読売)や行政の子育て支援、教職員、

保育士の研修にも取り入れられ、子供のやる気と責任感を育てる方法として高い評価を得ています。

 

STEPは「なぜ、親の言うことを聞かないのだろう?」「なぜ、親を困らせることばかりするのだろう」というような子育ての問題を自分で解決できるようになる考え方です。