【STEP勇気づけセミナー】スタート にあたり

【mino】「いい親」と「責任感ある親」の違いについて考えてみました。(STEP第2章) 

【フォロー会 事例より】“無視”するということ

【受講者からのQ&A】好ましくない言動への対処がわからない?


 

 

 

◆【STEP勇気づけセミナー】スタート にあたり

 

受講者の皆様は、

『子どもや家族との関係をもっと良くしたい。』
『やる気のある子に育てたい。』

自分の子育てを見直したい。』
など、それぞれの思いを胸にご参加くださいました。

みなさんとても素敵なお母様方で、こうして、出会えた事をうれしく思い感謝します。
 ここに、一つの文章を贈りたいと思います。


 

この宇宙のなかに子どもたちがいる。これは誰でも知っている。

しかし、ひとりひとりの子どものなかに宇宙があることを、誰もが知っているだろうか。

それは無限の広がりと深さをもって存在している

大人たちは、子どもの姿の小ささに惑わされ、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう

大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり

子どものなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。

 このような恐ろしいことは、しばしば大人たちの自称する『教育』や『指導』や『善意』

という名のもとでなされるので、余計にたまらない感じを与える。 」    


                                            (河合隼雄『子どもの宇宙』岩波書店)




これは、故河合隼雄氏(心理学者・心理療法家・元文化庁長官)が書かれた文章です。

子どもに関わる大人たちが忘れることなく心にとどめておきたい言葉であると思い

ここにご紹介いたしました。

私たち親が、子どものために良かれと思ってしている事が、

実は、子どもの宇宙を傷つけ破壊していることとなってはいないでしょうか?

 

9週間に渡って“子どものなかの宇宙”にまなざしを置きながら“STEPの勇気づけ”を皆さんと一緒に

学習していきます。

 

 

 

◆「いい親」と「責任感ある親」の違いについて考えてみました。(STEP第2章) 

 

「いい親」とは・・・何でも自分がしてやらねばならないと信じ、子どもがとらなければならない責任を引き受てしまっている親です。⇒こどもは経験から学ぶことを奪われています。

「責任感ある親」とは・・・世間での自分のイメージを守ることより、子どもたちの責任感や自信を育てることに心を配る親です。⇒子どもは自分で選択し、その結果を自ら体験します。


さて、なぜ「いい親」から「責任感ある親」に変わることは難しいのでしょうか?


「いい親」は、子どもを心配、不安に思うあまり、先回り育児(子どもが考えたり、行動をする前に親がやってしまう。)をしていることに気づかず 「私はこんなにも子どものためにしているのに・・・」と疲れ果てます。


「責任感ある親」は、子どもの権利を認め、尊重し、できる力があると信頼し、まなざしを子どもに置いて、

そっと隠れて見守り、ここぞと言うときに手助けをします。


つまり「責任感ある親」は“待てる”親です。


たとえ、子どもが失敗しても、子どもがその経験から学ぶことを知っている親です。


『待つ』ことはとても忍耐の要ることですが、よい作物を育てるように、心を込めて子どもの育ちを『待つ』ことが必要なのかもしれません。


子どのやり遂げる力を信じながら、楽しく待ちたいところですね。

 

 

 

◆フォロー会 事例より


友達に無視されてしまった・・・

 

無視には、2種類あると考えます。

1つは、『行為の無視』

2つ目は、『行為者を無視』

 

 行為の無視』は、している行為を無視するということです。

例えば、嫌な事を言ってくる子に対して「嫌な事は言わないで。」と言い、その後その行為を無視して、

話題を変えたり、立ち去ったりします。


つまり、その子がしている行為に対して反応しない(無視をする)ということです。

 

これは、その子自身に「嫌な子」だとレッテルを貼って、否定することとは違います。

あくまでも、間違った行為に対して無視し、その子自身の存在や尊厳は、認めるものです。

この場合、当人がいけない行為だと気づくことで、その行為はな無くなります。

 

行為者を無視』は、している行為とともに、その人の存在自体を否定し、無視してしまうことです。

いじめの状況は、こちらです。


たとえば、嫌な事を言ってくる子に対して「いつも嫌なことを言うあの子は、悪い子だから、ここに居ない事に

しよう。」と、その存在を認めないということです。


無視をされた当人は、なぜ無視されているのか解からないままなので、その行為はなくなりません。

無視をする理由となる何かがあったとしても

「嫌いだから、わずらわしいから、面倒くさいから、腹が立つから、相手が悪いのだから自業自得だ・・・」

と、努力もせず、「相手の存在を無視してしまえ」という行動をとる者の方が、

じつは勇気をくじかれている状態なのです。

 


さてここで・・・・

“愛”の反対は何でしょうか?“憎しみ”でしょうか?

 

マザー・テレサは言いました。

“愛”の反対は“無視”であると。

“憎しみ”とは、憎むべき相手がそこに存在していてこそ、発生する感情です。

しかし、無視とは、「そこに存在することさえも認めない。」ということです。

 

交流分析を提唱したエリック・バーンは、存在認知を得られず、無視をされ続けると、人間は、生きていくこと

がとても困難になるといっています。

もし、嫌な事をしたり、言ったりしてくる人がいるとしたら、その人の存在を無視するのでなく

『その方法は、有効ではないよ。』ということを伝える勇気を持ちたいものです。

 



 “勇気”ある行動とは、“無視”することでなく、“愛”に拓く行為をすることです。

 

 

 

【ある受講者の方からのご質問】

 

 Q.STEPでは子どもの「好ましくない言動」が4つに分類されていますよね。

  子どもがなにかしたときに 「この言動は4つの中のどれ?」と考えても、どんな対処をしていいのか

  わかりません。

 

A.子どもの「好ましくない言動」の4つの分析は、子どもを変えるためのにあるのではなく、自分に気づくための4つの見分けでしたね。子どもの「好ましくない言動」は、親へのSOSであったり、不満 や文句の表現なのです。 たとえ言動の目的がわかったとしても、相変わらず、子どもを変える目的で対応しては、子どもは変わりません。 好ましくない言動時の「親の感情を親自身が捉える」ことで、まず自分の感情やくせを知りましょう。

繰り返される感情や、好ましくない場面で、自分のクセや間違った方法に気づいてゆくのです。

自分に気づき、自分が変わることで子どもが変わるのです。

子どもが言うことを聞かない!どうしたら変わってくれるのか?・・・同じことを悩み続けている方がいらっしゃ

います。これは何を物語っていると思いますか? つまり自分は何も変わろうとしていないということです。

他人に変わることを要求するのではなく、自分が変わる方法を真摯に突きつめていかないと、人間は何も変わらないのです。

Q.STEPは親が自分に気づくためのプログラムということですが、心理テストや自己発見ワークのような

  ものはないのですか?

 

A. じつはSTEP全体が自己発見のプログラムだからですよ。日常生活での実践を通して学び、気づき行くも

のなのです。心理テストのように1回ごとにいろんな方法で自己分析をしてみて『なるほど、そうか!!』と

判った気になっても、すぐ忘れてしまうのです。

STEPは9章すべてが自分の中で繋がったときに、自己分析、自己受容が始まるのかもしれませんね。

STEPの精神はそれぞれの章だけではつかめません。 反省すべきは改めながら、しかし、勇気付けして楽観主義的に自己を導いていく方法で自己受容していくのです。

STEPセミナーは、一緒に参加している方々でも、一人ひとり、学び取るものは違うものです。だからこそ、参加する皆さんが積極的に考え実践し学び、思ったことを発言することによって学びが深まるのです。 学ぶ主体は参加者です。心理テストでできた自己受容などあり ません。自己受容とは、自己を掘り下げ、自己と対面し、自己と融合していく哲学的方法なのですね。

 

フォロー会や、勇気づけについてのコメントはみのちゃんブログ「みのコメ」にも掲載されています。