学習会を通じて・・・

 

2008年5月より「すべての子どもが伸びる特別支援教育」と題し、特別支援教育を理解し、考える学習会を開催して来まし

 た。学習会に参加された保護者の皆様は、小・中学生をお持ちの方が多く、発達障害を持つお子様の親であったり、学校

 教育に興味 のある方であったり、子育てを真剣に考えていこうとする前向きな保護者の方が多くご参加くださいました。

 

  「特別支援教育」は平成19年4月から学校現場でスタートされました。これまでも、通常の学級の中で、生活や学習の場

 面で困難を抱えている子どもたちがいましたが、何の手立ても受けずにいました。この子どもたちの学ぶ権利を支えようと

 スタートしたのが、この「特別支援教育」です。しかし、「特別支援教育」は、発達障害の子どもたちだけでなく、新しい

 「荒れ」の対象となる子ども、いじめ、不登校、非行、悩みを抱えた子ども・・・・などすべての子どもに必要な教育だ

 と考えます。

 

 学習会は「特別支援教育」を上手く推進していく為にも「家庭と学校は、子どもを真ん中に挟んで、もっとお互いに信頼し合

 いましょう!家庭では、子どもにまなざしを置いて、しつけや教育をして行きましょう!」と、保護者の皆さんと共に考えるもの

 となっています。

 

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 ここで、平成20年11月23日付の産経新聞の記事の

  「【主張小学生の暴力  家庭もしつけに責任持て」という記事をご紹介します。

 

文部科学省の「児童生徒の問題行動調査」によると、小学生の暴力行為が急増している。子供の「荒れ」は親にも責任がある。学校と連携したしつけと指導が重要だ。暴力には、同級生や教師を殴る、教室の物を壊す−などが含まれる。平成19年度の発生は、小・中・高校合わせ約5万3000件にのぼった。このうち小学校は約5200件と中・高に比べて少ないが、前年度比37%増と悪化が著しい。警察に補導されるなどした小学生は8割増と低年齢化が深刻だ。昭和50年代の校内暴力と異なるのは、普段おとなしそうな子が突然に暴力をふるうケースが目立つことだ。新しい「荒れ」として教師らは指導に悩んでいる。学校だけでは解決できない問題だ。文科省は増加の背景に、子供たちが自分の感情をコントロールできないことや規範意識が低下していることなどを挙げている。 以前は、年齢が違う友達と外で遊び、けんかもしながら付き合い方やルールの大切さを自然と身につけた。 家事を手伝うことで小さな成功や失敗の機会があった。テレビやゲームなど仮想世界だけでは育ちにくいものだろう。 しつけや指導では、だめなことはだめとルールを決め、厳しく守らせることが大事だ。だが、親も教師もしかるのが下手だ。 子供の顔色を気にしすぎて厳しく罰すべきときにしからない。社会に出て初めて叱責(しっせき)を受け、 それが理由で会社を辞めてしまう若者の問題とも無縁ではない。子供の問題行動は、日常接する親と教師の責任が重い。 「突然キレる」子供でも日ごろの変化があるはずだ。食事のときに子供の顔をちゃんとみていない親が多くはないか。 子供と向き合う機会をもっと増やしてほしい。家庭と学校との連携が欠かせない。だが、授業で騒ぐ子を廊下に立たせただけ で教師に文句をつける親もいる。親が率先して教師の悪口を言うようでは子供はますます教師を尊敬しない。 もっとお互いに信頼し合わねば、学校でも毅然(きぜん)とした指導ができない。当たり前のことを当たり前にさせるのが家庭 のしつけだ専門家も、子供とは食卓を囲むよう心がけ、声をかけるなど「普通に育てればいい」と話す。この連休は 、親が子と一緒の体験や話し合う時間を持ち、家庭の教育を見直してみる機会としてほしい。

  とありました。

  実は、学習会を通して、この記事に書かれている「子育てにおけるしつけの難しさとその責任」を真摯に受け止めながらも

  『どうしてよいかがわからないのです!』という声が多く聴かれます。

  今まで、様々な保護者の方々と接する中で感じて来たままに、緑色の部分に関してまとめて見ました。

 

  〇劼匹發法◆崋分の感情をコントロールできない」「規範意識が低下している」と感じることがありますか?

 『感じていますが・・それをどうしつけていいかがわからないのです。』

このような方法があります。

感情をコントロールできない

     ロールプレイ(場面を想定して役割を演技すること)などで、子どもに感情の表現の仕方を教える。

規範意識(社会のルールを守ろうとする気持ち)が低下している

     「みんなそうだから」と思う子どもが増えています。

     “責任とは?”という概念を日常生活の中で経験を通して教えながらしつけていく。

 

  だめなことはだめとルールを決め、厳しく守らせることをしていますか?

       『いくら決めても、いくら厳しく守らせようとしても・・・子供が言うことを聞かないのです。』

   少し見直してみましょう。

   ルールを決めるときに大事なことは、親が勝手に決めるのでなく、それを守る子どもたちがルール作りに参加し、

    納得の行くルールを決めることです。それを厳しく守らせることが大切であると考えます。

   もうひとつは模範となるはずの大人ができていないと思うことも多いです。

    大人が出来ていないのだから、子どもに厳しくは言えない。あるいは、大人が出来ていないのだから、子どもも

    やらない。・・・ということも考えられます。

 

   子どもをしかるのが下手だと思いますか?

     『しかるのが下手なのは

     1.どこで叱っていいかがわからない。

     2.しつけの枠組み(何をルールとするか)がわからない。

     3.効果的な叱り方が解からない。

      ということのようです。     

 

  子どもと向き合う機会をもっと増やすには、どうしたらよいと思われますか?

    『子どもと向き合う機会を増やしたいとは思いますが・・・どのようにしたらよいのでしょうか?』

    『子どもの方が、向き合ってくれなくなっている。』ということのようです。

 

    親が子どもと一緒の体験や話し合う時間を持つ事が少ないように思います。

    一日5分でいいから、じっくりと子どもの話しを聴く時間を作ってみてはいかがでしょうか?

    そのためにも、日頃から『あなたのことを思っているよ。』というメッセージが子どもに伝わっている事が大切です。

 

  当たり前のことを当たり前にさせていますか?

   『当たり前のことといっても、どこまでさせていいのかが、解からない。』ということのようです。

   「大人の中の価値観として、当たり前のことが当たり前でなくなっている」と言うことも考えられるようです。

 

さて、皆さんはいかがでしょうか?

こうして、子育てを難しく感じてしまっている親も多いと思います。

何故なら、以前に比べて、今の子どもたちは、物質的に豊かな環境の中に育ち、自分の成長やチャンスに喜ぶことや小さな

成功の積み重ねから来る自信などを日々の生活の中で経験的に感じづらくあると思うのです。

「子育ては難しいと」は「子育て環境が厳しい」こともあげられると思いますが、それでも子どもは、大きくなってしまいます。

地に根を張り、中身のぎゅっと詰まった健康な木に育てたければ、まずは、「大人自身がどんな太陽でありたいかを責任を

持って考えていく。」という事が大切であると感じます。

「どんな子どもに育てるか?」の前に、大人は、未来に生きていく子どもたちに、何を伝達していくべきなのかを、大人の責任

として改めて考えてみる事が必要だと感じています。「特別支援教育」をとおして一緒に考えていきましょう!