太郎吉の体育不安症●
自己効力感とは?

太郎吉 「ハァ〜、明日の体育は大なわとびかな?」

(自分の番で大縄に引っ掛かったらどうしよう。皆に悪いな〜。)

セシリア「お兄ちゃん、できないの?私はなわとび得意だよ。」

太郎吉 「・・・・・」

 

太郎吉 「ハァ〜、明日の体育は、跳び箱かな・・?」

(けつまずいたらどうしよう?みっともないよな〜。)

セシリア「お兄ちゃん、校庭に埋めてあるタイヤで練習するんだよ。私は、いつもやっているよ。」

太郎吉 「・・・・・」

 

太郎吉 「ア〜ア、明日は雨降らないかな・・。」

(雨なら体育休みかな・・?)

セシリア「お兄ちゃん、体育いやだから雨降ればいいと思っているんでしょう。明日の天気は、晴れだって。」

太郎吉 「うるさい、お前は黙っていろ。大きくなればなるほど大変なんだぞ。」

セシリア「私はいつまでたってもお兄ちゃんよりは大きくなんないから大丈夫だよ。」

太郎吉 「・・・・・・」

 

と、我が家では、4月頃、こんな会話が数日続きました。

体育の好きだった太郎吉の自己効力感は、日ましに低下し、その上セシリアの助言?でどん底です。

セシリアは、新クラスでの自己紹介が上手くいき、それ以来、自己効力感は恐ろしいほどに高まっています。

毎年クラス替えがある我が子の小学校では、太郎吉のように慣れるまでに時間が掛かる子にとってはきつい時期でした。毎年この時期は、慎重に子どもの話に耳を傾けています。

それにしても、太郎吉は決して苦手でもなかった体育に今年は、不安を感じているようですが、

“何をするにしても気持ちのもちようが一番“というのはセシリアを見ているとまさによくわかる対処法なのですが・・・。

 

 

 

自己効力感とは?

A.バンデューラは、「自分はやれる、できる。という見通しを持つこと。」を自己効力感と呼びました。

自分が行動する事によって良い結果をもたらすだろうという感覚や自信のことです。

自己効力感の高い者は、低い者よりも様々な場面においてよい結果がえられると考えられています。

 

また、心理学者の塩見邦雄は、

「成功体験は自己効力感をさらに高めて強力にし、失敗体験は逆に低める事になる」といます。(←太郎吉)

さらに、「いったん強力な自己効力感が形成されると、ときに失敗してもそういった失敗が大きく響く事

はない」とし、「効力感はきわめて持続性の強い性質がある」としました。(←セシリア)

 

子どもの行動に親や教師が応えてあげる事で、子どもは周囲の環境に積極的に働きかけるようになります。そして、”やったら、できた!”と感じることの積み重ねが子どもの自己効力感を育てて行くのです。