『う・ん・て・ん』

〜子どもの想像力・創造力〜

 

セシリアが、ぴかぴかの一年生の頃。

小学校の校庭には、幼稚園には無かった遊具がたくさんあって嬉しい。

休み時間になるや否や、ビュ〜ンと飛び出し一番乗りで校庭に。

『今日も、”うんてん”したよ。』と喜んで帰ってくる。 『何を運転したの?』

『”うんてん”だよ。今日は、まめが出来たよ。』 『まめが出来る程、運転した?

『そうだよ。結構、高いから勇気がいるよ。』 『高い所でまめが出来る程”うんてん”?

『二本先まで、”うんてん”出来たよ。』 『何?屋上で、二本先の柱まで自転車運転できたの?

『はあ〜?また、変なこと言っている。”う・ん・て・ん”だよ。”うんてん。”』 

『・・・・・?(セシリア、”うんてん”の格好をする。)

『そりゃ〜、雲梯(うんてい)だよ〜。』『う・ん・て・い?へぇ〜。”うんてん”かと思った。』

『・・・はぁ〜。疲れた〜・・・。』

 

     【愛するセシリアへ

      あなたは、いつも私の想像力をかき立ててくれるわね。ありがとう。

      あなたが、楽しそうに、まるでおさるさんのように雲梯をしている姿が、

      目に浮かびますよ。 でも、お母さんは、『あの雲梯にお布団やお洗を干したら

      気持ちいいだろうな〜。』なんて考えてしまいました。

      『はあ〜?また、変なこと言っている。』と、言われそうだったので言いませんでしたが・・・。

      でも、あなたなら何を干す?

 

             ちょっとまじめに

                ●ママpika心理学●                  

 

 

  子どもの想像力・創造力について

 

  ゲーテは、「子どもは、どんなものからでも、何でも作ってしまうことができる。」と述べています。

  子どもの想像・空想のくったくの無さ、とらわれの無さ、といったものは、成人においては自由自在

  でなくなっているので、子どもの方が想像力が自由で豊かであると思われています。

  しかし、心理学者のヴィゴツキーは、「実は、子どもの想像が豊かなものではなく、成人に比べて

  乏しい。すなわち、子どもが発達して行く過程で、想像力も発達し、成人になって初めて、想像力

  も成熟するものである。まさに、この理由から真の創造的想像の産物は、既に成熟した大人の

  想像が成せる物なのである。」「人間の手によって作られた全てのものは、人間の想像力の産物

  であり、人間の想像力による創造の産物なのである。」といっています。

  つまり、想像力があらゆる創造活動の基礎としてあり、子どもの未熟な想像力を創造力につなげ

  て行く事が、教育として大切なことなのです。