読み語り ●

〜物語にもリフレーミング〜

 

我が家では、毎晩寝る前に読み語りをしています。読み聞かせではなく読み語りです。

『本をよんで聞かせる』」のではなく、本を読む私も、聞く子どもも、同じように本で語られている事を通して、心を語り

合うのです。感動した時には、言葉で語らずとも、心で語り合うのです。子どもが寝につくわずかな時間に、静かに

親子して『心の通信』をするのです。そこでは、語らずとも学びあう体験ができます。

  さて、ある夜の読み語りの本は、矢玉四郎氏の『シカクだいおうとハナクソ・マルメル』でした。さすがです。

セシリアはハナクソに惹かれこの本を選んだのですが、私には、とても考えさせられる本になりました。

 

 内容は、「シカク大王はなんでも四角くないと気にくわないといっておこってばかりいました。この世の丸いもの、

三角のもの、にょろにょろしたものなど、シカクでないものを全て四角にしてしまいました。そんな時、ハナクソをめて

飛ばすことの名人、ハナクソ・マルメルくんをやっつけようとシカク大王はけらいと一緒にやって来ました。

しかし、ハナクソ・マルメル君はシカク大王をぐりぐりまるめてやっつけてしまい、マンマル大王にしたので、心も丸く

なりました。」というお話しです。「あははは〜。」とセシリアは喜びました。とっても楽しいお話でしたから。

 

 矢玉氏は、本の最後に『自分とちがうものをみとめよう』と書いてまとめています。

「・・・この世の中には、丸もあれば三角もある。でこぼこもあれば、ぐにゃぐにゃもある。一本の木には、その木として

の形があり一匹の虫にもその虫の形がある。それが自然の形というものです。人間だって同じこと。

一人一人の人間はみんな少しづつ形が違ってその人なりになっている。心の中も、少しづつ違っているから、やり方

も違ってくる。自分と違うからへんだ、気にくわないといっていじめたり、付き合わないというのはバカのすることで、

自分と違うから面白いや、とおもわなくちゃだめなんだ。

「え〜、うそ〜、やだ〜」なんて、頭から受け付けないのはつまらないやり方で「ははん、こんな形もあるのか」

「こんなやり方もあるのだな〜」「そうか、そういう考え方もあるな」というふうに新しい発見を楽しんでいればいいんだ。

そうすると、心がどんどんふくらんで、ひとまわり大きい人間になれるし、いい友達がいっぱいできるよ。

と、最後まで読んだ私にセシリアは、「決まっているじゃない・・そんなこと。」と・・。

その目は、「今更、何を言うの?」とばかりに、私をジッと見つめていました。

  そうでした。楽しいことが大好きで、おもしろいことが大好きで、人間が大好きなセシリアには、素敵なお友達が

たくさんいましたね。